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和田憲明のワークショップ

少人数での「生きる・生きた」演技の学びの場!

 

和田憲明からみなさまへ

ウォーキング・スタッフの和田です。しばらく中断していたワークショップというものを、また再開しようと思っています。私は遠い昔に芝居の演出を始める前からずっと、役者がすごい演技をしている姿を見るのが好きでした。でも演技について考えることはいまだに本当に難しい。
私は演劇の理論、演出法などを学んだことはありません。ただ私にはずっと、役者にどうしてもやって欲しい演技のやり方がありました。それだけは譲れない。そのためにどうすればいいのか、役者達にどう伝えればいいのか、それだけを考え試行錯誤してきたと思っています。それは今でも変わりません。
だから私のワークショップは、自分自身も、徐々に見えてきたと思っている演技というものの考え方を、公演の稽古ではない場で役者と関わることで、明確にしていこうという学びの場と考えています。 
ただ勘違いしないで欲しいのは、私が本当の意味で、〝いい演技をするやり方〟そのものを伝えられるわけではないということ。私に限らず、どんなワークショップであろうと、どんな尊敬すべき先人の言葉であろうと、それだけで、ある人にとっての〝いい演技のやり方〟がわかるわけではなく、それは手がかりに過ぎないのだということ。なぜなら演技のやり方というのはそれぞれの役者の、言葉では説明しきれない感覚的なコツのようなものだから。たとえば大谷選手が、彼のベスト速球を投げる感覚的、肉体的なコツのようなもの。それが演技においても必要なのです。その感覚を自覚し、つかむことは本人にしか出来ないのです。
そしてもう一つわかっていて欲しいのは、演技について考える時、演技の持つ二つの大きな柱があるということ。一つは、演技をする役者というのは作品の一部であり、役柄を担いそれを全うすることで結果を出さなければならない。そのための考え方や技術が必要であるということ。解釈の仕方や、本を読み込むこと、役の気持ちや場面の意味を理解すること、セリフを完璧に入れること、など全てこちらに属する結果を出すための技術とでも言えるようなもの。一般に演技についての話は、こちらが語られることが多いように思う。
しかし一方で演技というのは、そのようなたいへんな決め事(セリフ、本の中での役割、役のイメージ、演出家の指示などすべてのやるべきこと)と現実のように生きることの両立をしなければ生きてる人間に見えない、生きた演技が出来ないのです。現実のフリではなく、本当に自由に生きることとの両立です。これは本来矛盾することなのですが、その2つを両立し続けるコツ、考え方が絶対に必要なのです。
私は、この根本的な演技のやり方、コツについて話をしたい。私の考えは、それを持った時、初めて役者と名乗っていいと言えるくらい、それは当たり前に必要な技術、つまり〝演技のやり方〟そのものなのだから。 
長い文章になってしまいましたが、演技についての話はどれだけ長くても、とても文章や言葉で語り尽くせるものではないし、それを手がかりにしてもらうためには、本人に何が伝わり何が伝わらないのかを確かめながら話す必要があります。もし興味を持ってもらえたなら、一度話を聞きに来てみてください。そして自分に有効な手がかりとなりそうかどうかを、ちゃんと判断してみてください。
そして出来ればワークショップという場ではありますが、目の前でその人にとってすごい演技をして見せてくれるようになれば、そう思います。 

 

本ワークショップの目的

本ワークショップは、“演技”というものの考え方・やり方を公演稽古ではない場で俳優の方々と関わり、明確にしていこうという“学びの場”と考えております。来るべき本番(舞台・ドラマの現場やその前段階のオーディションなど)に備えて、自分の演技の質やコンディションを確認する場としてご利用いただければと存じます。
音楽・ダンス・スポーツなどと同様に、自分でしか掴めない(演技の)コツと思えるほんの少しの手がかりも逃さない為に、継続したレッスンを積み重ねることで発見し、身につけていただけることを目指しております。
また、お仕事が決まった際に、その現場に臨む為の準備稽古の場としても活かしていただき、たとえお仕事により参加が中断したとしても、その後のインターバル期間に経験した現場での実践を元に再確認・さらなるブラッシュアップする場として継続してご参加いただけるような場を提供していきたいと考えております。

 
 

 

 

ワークショップ詳細

 
■開催時期:20229月より継続的に実施。毎週1回・木曜日 18:0021:00
※参加者と相談の上で曜日と時間の変更の可能性がございます。
※また毎週の開催日時での継続的な受講が難しい場合は別日時での枠を設ける予定ですので、詳しくは面談時にご相談下さいませ。
 
■場所:用賀141
ワークショップスペース141へのアクセスはこちらからご確認下さい。
 〒158-0097 東京都世田谷区用賀4-30-13
(石井光三オフィス1階・田園都市線用賀駅から徒歩7)
 
■参加者:1枠の上限は6名程度を予定
※定員6名を超えた場合、別枠(日時)を検討いたします。
 
■内容:グループレッスン
※演技についての話とそれに基づいた実践など。
 
■応募資格:
基本的に毎週継続して参加する意志のある方。俳優歴・年齢不問。
※応募の時点で毎回参加が不都合の場合は送付する履歴書にお書きいただくか、和田憲明との面接の際にお伝えください。継続する中でスケジュール上の不都合が生じた場合はその都度ご相談ください。
 
■選考方法:和田憲明との面接
※基本、火曜日・水曜日に面接日を設ける予定です。面接日時は随時ご相談の上決めさせていただきます。
 
■参加費:チケット制・1レッスン2,000×5回分=10,000円 
※初回時に5回単位のチケットを購入の上、参加の都度1回分お渡しいただきます。
※チケットの有効期限は初回使用時より6か月間。(未使用分の返金はありませんので、ご注意くださいませ。)
 
■補足事項
1枠の定員6名程となりますので、出欠のご連絡は開催日2日前までにお願いいたします。やむをえない事情で参加に不都合が生じた場合は遠慮なくご相談ください。毎週一回継続して参加していただくことが基本方針ですので、すでに定員6名の予約が埋まっている場合や、人数によって別枠(木曜日以外)での開催も検討いたします。ご不明点や疑問点がございましたら、メールにてお問合せください。
 
■応募方法:
履歴書(プロフィール・写真添付)を下記に郵送かメールにてお送りください。
※必ず連絡の取れるメールアドレス・電話番号を記載してください。
※折り返しご連絡させていただきます。
 
■送付先:
158-0097 東京都世田谷区用賀4-30-13 パークアベニュー201
石井光三オフィス内『和田ワークショップ』係まで
E-Mail:workshop@walking-staff.com ワークショップ専用メールアドレス
※電話でのお問合せは受け付けておりません。ご了承下さいませ。